Transient girl

1.最初に目に映ったのは青い空


「え?!嘘っ…?!?!」

両手でしっかり、ついさっき充電した携帯を握りしめる。
そこにはしっかりと目に入る切実な文字が受信された。

『ごめん。他に好きな子ができた。別れよう』

…?!

最初は目を疑った。
まさか、昨日デートして花火大会だって行って来て……いきなり??

「ヒドイよなぁ…」

私…バカみたい。昨日、彼のために買った浴衣。
髪飾り…凄い頑張ったのに。
別れようなんて。もう仕方ないけどさ。
もう返信する気力もない。いいや…時期また友達に戻れるよね。
全部にやる気をなくした気分で自分のベットに仰向けに横になる。
ここでストレス発散に『うあぁーー!』って叫びたい。

けど、それは無理だ。
この間叫んだら近所からかなりの迷惑意見。
まぁね…あの時はもう他人の目関係なしに叫んだけどね。
ああ、その理由は彼が付き合おうと言われて嬉しくて舞い上がって。
で、別れても叫ぶか…
なんか、最初も終わりも叫びはいやだし…ね。


それからボーッとしてた。

「あー暇。暇すぎ!もう最低!」

部活に入ってない。バイトはついこのあいだ気に入らない上司が居てやめた。
夏休み。

やることなし!私にできることは好きな人につくすだけ★
なんて、このあいだ誰かに言った。
ウトウトしていた。瞼を閉じた。
いや、正直もう目覚めなくてもいいです。私、もう疲れました。
今日で1周年だった彼…私は始めて付き合った人で本当に純粋に好きでした。

こんちくしょぉー!!どうせ私はバカだよ!!
どこかで叫びたい思いを胸に眠りについた。




――――おい。あんた死んでる?

薄ら目で周りの景色にきづく。真っ白の世界。
白しかない場所。話しかける変な奴。
顔は見えない…よくわからない。

でも、目立つ青髪だけはなんとなくぼんやり見えた。

「君、誰?!」

――――げ!生きてるのかよ!


これは夢だ。でも、なんだかいつもと違ったはっきりした夢だ。
夢なんていつも忘れてしまうけど。
なんだか脳裏に焼きつきそうなくらい現実っぽい。




―――――!!!!!!


目が覚めた。

仰向けになっていた私の最初の目に入ったのは大きな青空。
私はどこかしらない砂浜に横になってた。


「え?!なんで私ここに?!」


おかしい。さっきの夢といい、凄く変な感じだ。
周りの景色も知らない。
私の家の近くに海なんてないし、私は正直結構都会育ちだ。


「ちょっと…?!どこ?!」

なに、これヤバくない?ちょっとまって…
落ち着いて考えよう。寝て夢見て気付いたらここ?


「?!?!?!」

自分の手にのこるもの。携帯……だけ。
改めて感じた。




ここ。日本じゃない。

 

 

 

 

 

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