Transient girl
3.街へ
とりあえず。私、変な奴に出会ってしまいました。
無謀に名前を教えて悪用されたら怖い…でも。
嘘の名前使ってバレたときのほうが100倍怖い…
「私は、…れっ、蓮!!」
「そっか。レンか!あ!俺のことアラキって呼んで!これから、結構面倒みてやるからさっ!」
…待って!!何?面倒みてやる?
この青い奴に厄介になるなんて絶対いや!!
「あの…私、どうしてここにきたんですか?」
自問自答しつづけてたこと。 知ってるはずがないこのアラキに聞く。
「知らないね。でも、少なくとは君は自分の目で何故此処に来たかをたしかめる為に来た」
「!!あの、アラキさん!私を日本に返してください!」
「日本?知らないね。俺は上の人にあんたの面倒みてやれって言われたから此処に居るんだ。いわゆる任務ってやつ?」
はぁ。任務ぅ?こいつ、頭までおかしいんじゃない? 服装も髪の色も以上だし!!
「まぁ。とにかく、ついてきてよ。君にはいい機会だと思うんだけどね、このさいもう元の世界なんて忘れて旅しよ!!」
にこにこ答えるアラキにレンはイライラする。
「旅?!冗談じゃない!RPG系のゲームで旅してるのは画面越しだから楽しいけど実際だなんて絶対いや!」
そんなことをブツブツ言ってると、アラキは先にどこかに進んでいってしまった。
「ちょっと!!おいてかないでよ〜!!」
走って追いかける。 途中の石でつまづきそうになったのは何とか回避。
「とにかく、街に行こう。色々教えてあげるから」
アラキは1人でズンズンと歩いていった。
最初は海と砂浜と空しかなかった情景も徐々に街に近づくとアスファルトの道がでてきた。
…懐かしい!!
とりあえず、アラキさんについていくとすんごい!!豪邸な家の前で止まった。
「凄い!でかいねぇ。この家…誰の?」
「え…?俺のだけど」
…?!
はぁ?!!
えぇえ?!
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